2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧
前回は、巷をにぎわす資本主義批判に共通する問題点について指摘しました。本日は、資本主義批判の背景に存在する政治性に焦点を当てたいと思います。 まず、歴史的な構造からいくと、資本主義がどのように成立するに至ったかということがあります。経済史の…
ギリシャの選挙で急進的左派連合が勝利し、公約どおりの反緊縮策を進める構えを見せています。南欧の小国の政治変動は、本来的にはそれほど大きなニュースではないのですが、欧州の経済危機の震源地でのことでもあり、金融危機以後の世界を苦しめた財政危機…
日本人が人質となったテロ事件に新たな展開が生じました。正確な事実関係は深い霧の中にあって、事態の進展には絶えず疑いが生じます。それを前提としてですが、人質の一人の湯川さんは殺害され、テロリスト側の要求はヨルダンでテロ事件を起こした死刑囚と…
一昨日(2015年1月23日)の北海道新聞朝刊の「各自核論」寄稿を以下に転載します。 戦争と戦後について考える年がまた巡ってきた。戦後40年には、中曽根総理が靖国神社に参拝し、中国との対立が注目された。戦後50年には、政府の歴史認識の機軸となっている村…
日本人2名がイスラーム国の人質となるテロが発生しました。テロリスト達は、安倍政権の中東政策を反イスラーム国的であると断じた上で、2億ドル(=約238億円)の資金を支払わなければ、人質を殺害すると予告しています。今般のテロ行為は、総理の中東歴訪の…
民主党代表選が佳境を迎えています。本来であれば、野党第一党の党首として次に総理となるかもしれないリーダーを決めるという緊張感に包まれていなければいけません。民主党の現有議席数の現実を考えると、実際には、そのようなことを言っても始まらないの…
昨年末、まち・ひと・しごと創生に関する「長期ビジョン」と「総合戦略」が閣議決定されました。第二次/第三次安倍政権の看板政策がいよいよ動き出します。地方創生についての詳しい論評は後日行うとして、まずは、評価できる点、懸念すべきと思っている点を…
2015年はいろいろな意味で節目の年です。戦後70年であり、自民党結党60年であり、村山内閣から20年です。時代を画す節目というのは、人を物思いにふけらせる効果があり、過去を見つめなおす契機となります。ところが、政治の世界において、過去を見つめなお…
あけましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。 昨年の年頭にはじめた山猫日記も何とか一年続けることができ、振り返ってみれば約50本の記事をお届けすることができました。昨年の新年の抱負であった、週一本のノルマを何とか守…